今年の大学受験も終わり、残るは後期のみですね。
東京大学前期試験の結果をまとめてみます。
29名 県立浦和
14名 栄東
13名 大宮
10名 開智(一貫部+高等部)
5名 川越
2名 浦和一女、熊谷
今年のサプライズはやはり本庄東ですね。東大3名も過去最高ですし、他に
京大4名、東北大10名と素晴らしい実績を残しました。
城北埼玉もじわじわ実績が上がってきていますね。
今年も私立大学の入試はほぼ終わり後は国立の発表待ちといったところまで来ました。
さて、合格者のかずもぼちぼち見えてきたので確認していきたいと思います。
今回は、Marchの合格者です。
人数は開智が今年もトップです。今年はさらに法政/明治の値をとってみました。
トップ校は法政の合格者数が少なく明治の合格者が多い傾向があります。
逆に中堅校は法政の合格者が多く明治が少ない傾向にあります。
ちなみに、埼玉トップの県立浦和と千葉トップの渋谷幕張はこんな感じ
本当のトップ校は20%程度です。
上記の前提で改めて表を眺めてみると、さすがに20%台の学校はありません。
市立浦和が今年は好調のようです。逆に危ないのは栄東。法政の合格者のほうが多く
100%を超えています。
この数字だけを見ると、今年の栄東は相当の苦戦が予想されます。
開智が大学合格の実績の掲載を開始しました。が、なんだか中途半端な状態です。
準備中ばかり・・・
本庄東が早くも大学合格実績を掲載しています。
http://www.honjo-higashi.ed.jp/info/senior/data/image/20140228.pdf
掲載したくなる気持ちもわかります。大幅に実績が向上しています。
特に早稲田は昨年の倍以上(21名→51名)の合格者を出しており、その他の私大も
大幅に実績が向上しています。
また、既に東北大3名など国立にも今後期待が持てる感じですね。
城北埼玉も例年になく早い段階で掲載を開始しています。
http://www.johokusaitama.ac.jp/pdf/20140220daigakugoukaku.pdf
ただ現時点で内容はちょっと残念な感じですが、
正確に情報を伝えようとしているので好感が持てますね。
2014年の入試もすべて終了しましたので結果をまとめてみました。
大手塾や各学校での合格発表では見えないスライド合格や、
志願者に対する受験者数を出してみました。
さて見てみます。
全体で最も倍率が高かったのは、開智と春日部共栄が同率で
1.75倍でした。
また、最も受験率が高かったのは栄東の86.17%です。
とにかくこの学校に合格したい、またはより高いクラスへ合格したい
といった生徒が多く集まったことが想定されます。
受験を辞退している状況です。
ただ、春日部共栄と城北埼玉は、1回目の試験はそれぞれ93%の
受験率であるため、合格を勝ち取った生徒が2回目以降を受けなかった
ことが想定されます。
星野は1回目の受験率も80%台となっており、同時出願で
他校へ流れた可能性が考えられます。
続いて、埼玉2強の開智と栄東を見てみます。
まずは開智から。
出願者数が昨年に比べ減少しましたが合格者数は
それほど変わっておらず、全体の倍率は低下しました。
(1.82倍→1.75倍)。そのため今年は合格のチャンスが
広がったと思われます。逆の言い方をすると難易度の低下が想定されます。
続いて栄東。
A日程では5000人を超える受験者となるなど、受験者数が増加しました。
合格者もそれなりに出していますが、昨年と比べると難化しました。
(1.57倍→1.65倍)。
また合格者の割合でみると、難関大(1835名)よりも東大選抜(3916名)
のほうが多く出しています。倍率も東大選抜は軒並み2倍超えのため、
入学者の偏差値が上昇しそうです。
★2013年駿台東大実践模試11月実施 受験者数 (人数は前年との差分)
154人 県立浦和 (23名減)
62人 栄東 (16名減)
57人 大宮 (±0)
54人 開智 (13名減)(中高一貫+高等部)
※高等部が19名未満のため最大の18名で試算
35人 浦和一女 (12名増)
26人 西武文理 (3名増)
25人 春日部 (5名増)
19人 浦和明の星(-)
19人 城北埼玉 (-)
県立川越が圏外へ。浦和明の星女子と城北埼玉がランクインですね。
そのほかでは、浦和一女が大幅増です。
では、上記の数字に対して昨年の合格率を当てはめると、
(小数点以下切り捨て)
県立浦和 合格率25.9% 模試受験者数154名 予想東大合格者39名
栄東 合格率15.3% 模試受験者数 62名 予想東大合格者 9名
大宮 合格率19.2% 模試受験者数 57名 予想東大合格者11名
開智 合格率16.4% 模試受験者数 54名 予想東大合格者 8名
浦和一女 合格率13.0% 模試受験者数 35名 予想東大合格者 4名
西武文理 合格率17.3% 模試受験者数 26名 予想東大合格者 4名
春日部 合格率10.0% 模試受験者数 25名 予想東大合格者 2名
全体的に沈んでしまっている感じでしょうか。開智と栄東が仲良く2ケタから滑り落ちてます。
さあ、今年はどうなるか楽しみですね!
2回目は、結果から導ける内容についてみていきたいと思います。
まずは、歩止まり率と合格者の平均偏差値及び進学者の平均偏差値です。
歩止まり率とは、合格者における実進学者数の割合です。
歩止まりは開智が栄東の3倍以上の値です。開智は開智の志望順位が高い人が受験していることがわかります。
進学者の平均偏差値は栄東が2~3ポイントほど高い結果になっています。また、合格者平均偏差値との差は開智と栄東ともに同じような数値が出ています。
続いて、偏差値帯別進学者数を見てみます。
これは、開智①・開智先端の合計、栄東A・栄東東大選抜の合計です。
開智は極端に優秀な生徒がごく少数いますが、それを除くと偏差値40後半の入学者が多いことがわかります。それに対して栄東は偏差値50台中盤の入学者が多く偏差値50未満は少数となっています。
このことから、開智は2極化、栄東は中堅どころを多く集めている状況でしょうか。できるだけ優秀な生徒を多く集めたいという目的からすると、2013年の入試では栄東の方が優秀な生徒を多く獲得することができたと見ることができます。
この結果が6年後にどう反映されるのか楽しみですね。
※注意事項
今回の内容はあくまでも四谷大塚の結果を元に導きだしたものにすぎず、他の塾の結果は考慮されていないものであることをご理解ください。