四谷大塚の結果からの分析1
四谷大塚から開智と栄東の偏差値ごとの合格者数と進学者数が発表されていますが、その情報が非常に見にくかったので、数値の表にしてみましたのでどうぞ。
ついでに、合格率と進学率を追加してます。
(率は小数点第3位を四捨五入しています)
開智①
開智先端A
続いて栄東A
栄東東大選抜I
面白いのが、開智①、栄東Aの上位層受験者(偏差値66以上)で失敗がありますが、開智先端A、栄東東大選抜Iでは上位層受験者(偏差値66以上)の失敗はありません。
さらに見ると、開智①では偏差値70以上では全員不合格(2名中2名)、栄東Aでは半分が不合格(4名中2名が不合格)になっています。
偏差値66以上の受験者数は開智先端A、栄東東大選抜の方が多いため、こちらの方が失敗が多くなると思うのですが、どうしてですかね?
2014年入試概要
埼玉の2強である、開智と栄東の2014年入試要項が出そろいました。
面白いのが、全く逆の対応を取っているということです。
まず、開智から見てみます。
変更点:先端A入試の日程を変更
先端クラスの入試を1/10と一貫クラスよりも前に持ってきました。
また2013年度までは「合格者=特待生」でしたが、特待合格と特待なし
合格を出す予定です。
続いて栄東
変更点:募集人数が(難関大120名、東大選抜120名→難関大160名、東大選抜80名)
に変わっています。
入試日程は、1/10に難関大と2013年度までは無かった東大選抜を実施。
2013年度まで東大選抜入試日だった1/11は、東大選抜入試ではありますが
「合格者=特待生」の入試を実施です。
開智と栄東で、特待生の対応が変わりました。「合格者=特待生」入試を開智は
捨て、栄東が採用する図式になっています。
来年度の入試はどうなるか、楽しみですね。
栄東(中高一貫)のみの2013大学合格実績状況
栄東も中高一貫と高等部それぞれの結果が出たので見てみたいと思います。
まずは私立から。
※最難関私立とは、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、国際基督教大学としています
※理系単科最上位とは、東京理科大学としています
※日東駒専のうち、東駒専については中高一貫部と高等部それぞれの実績が不明であったため、総合格者の半分と仮置きしています。
人数です
卒業生に対する比率は
ボリュームゾーンは最難関私立で続いてGMARCHですね。それにしても、理系単科最上位が妙に少なかったようですが、今年は文系が多かったのでしょうか?
続いて国立です。
※難関大学とは、神戸大学、筑波大学、千葉大学、横浜国立大学、国際教養大学、東京外国語大学としています
※首都圏国立とは、埼玉大学、電気通信大学、東京農工大学、東京学芸大学、お茶の水女子大学、東京海洋大学、首都大学東京、横浜市立大学としています
※大学校はその他国立との併願が可能であるため、国立の合格とはみなさないものとします。
※上記首都圏国立のうち、首都大学東京及び横浜市立大学については中高一貫、高等部別の合格者が不明であったため、総合格者の半分と仮置きしています。
人数
そして卒業生に対する率です。
ボリュームゾーンは難関大学ですね。最上位及びそれに続く旧帝一工クラスに合格するには、上位10%(今年で言えば15位程度)にいる必要がありそうです。この学校浪人もそれなりにいるので、15位でも現役では安心できないかもしれませんね。ただ、国立合格者の割合が多い(約50%)ので、国立を目指すのであれば良い環境なのかもしれません。
開智(中高一貫)のみの2013大学合格実績状況
今日は開智(中高一貫)のみの状況を見てみます。まずは私立から。
※最難関私立とは、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、国際基督教大学としています
※理系単科最上位とは、東京理科大学としています
人数
続いて卒業生に対する比率です。
一番のボリュームゾーンはGMARCH、近い割合で最難関も続いています。意外と日東駒専が多いですね。上位層が多いですが、やはりある程度の数の下位層が存在していることが見てとれます。
次は国立です。
※難関大学とは、神戸大学、筑波大学、千葉大学、横浜国立大学、国際教養大学、東京外国語大学としています
※首都圏国立とは、埼玉大学、電気通信大学、東京農工大学、東京学芸大学、お茶の水女子大学、東京海洋大学、首都大学東京、横浜市立大学としています
※大学校はその他国立との併願が可能であるため、国立の合格とはみなさないものとします。
人数から
卒業生に対する率
ボリュームゾーンは難関大学でしょうか。それでも10%ありませんので、それほど国立指向ではない学校であることが見て取れます。東大や旧帝一工クラス合格できるのは、上位15%(今年の卒業生で言うと、30位程度)だったと推測できます。この学校は浪人が極めて少ないので近しい数値にあるのではないでしょうか。
市立浦和2013大学合格実績状況
市立浦和の大学合格の実績について分析してみました。
まずは私立大学の合格状況から。
※最難関私立とは、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、国際基督教大学としていま す
※理系単科最上位とは、東京理科大学としています。
人数
卒業生に対する率
なお、1名による複数学部等合格を含んでいるため100%に近い数字が出ています。
続いて国立です。
※難関大学とは、神戸大学、筑波大学、千葉大学、横浜国立大学、国際教養大学、東 京外国語大学としています。
※首都圏国立とは、埼玉大学、電気通信大学、東京農工大学、東京学芸大学、お茶の 水女子大学、東京海洋大学、首都大学東京、横浜市立大学としています。
※なお大学校はその他国立との併願が可能であるため、国立の合格とはみなさないも のとします。
人数
卒業生に対する率
一番のボリュームゾーンは、首都圏の国立ですね。埼玉大学と首都大学東京に15名以上合格者がいるので、そこで押し上げています。難関大学や旧帝一工を目指すには上位10位以内にいないと苦しいでしょう。
星野学園大学合格実績掲載開始
星野学園が大学合格実績の掲載を開始しました。
春日部共栄大学合格実績掲載
春日部共栄の大学合格実績が掲載されました(ちょっと見ずらいですが)
駿台東大実践模試受験者数と合格者の関係
2012年の駿台東大実践模試の受験者と合格者の相関関係を見てみたいと思います。
★駿台東大実践模試8月実施 受験者数
172人 県立浦和
90人 栄東
71人 開智(中高一貫+高等部)
61人 大宮
26人 西武文理
25人 浦和一女
24人 春日部
21人 県立川越
★駿台東大実践模試11月実施 受験者数 (人数は8月実施との差分)
177人 県立浦和 (5名増)
78人 栄東 (12名減)
67人 開智 (4名減)(中高一貫+高等部)
57人 大宮 (4名減)
25人 県立川越 (4名増)
23人 西武文理 (4名減)
23人 浦和一女 (3名減)
20人 春日部 (1名減)
20名未満は情報が取れませんでしたので、ここまでで見てみたいと思います。
ほとんどの学校で8月の模試で現実を知り、受験者数が減っているのですが
県立浦和と県立川越だけが受験者増です。8月の模試を受けていないにもかかわらず
東大に受験校を変更するというのはすごい決断ですね。何があったのか気になります。
そのほかでは、栄東が12名と大幅の減。成績が落ちてしまったのか、現役で確実に
行けそうな所に志望校を変更したのでしょうか。このことから、栄東は東大に必ず
しも固執しているわけではなさそうです。
それでは、実際の合格者数との比較をしてみたいと思います。
県立浦和 模試受験者数177名 東大合格者46名 合格率25.9%
栄東 模試受験者数 78名 東大合格者12名 合格率15.3%
開智 模試受験者数 67名 東大合格者11名 合格率16.4%
大宮 模試受験者数 57名 東大合格者11名 合格率19.2%
県立川越 模試受験者数 25名 東大合格者 4名 合格率16.0%
西武文理 模試受験者数 23名 東大合格者 4名 合格率17.3%
浦和一女 模試受験者数 23名 東大合格者 3名 合格率13.0%
春日部 模試受験者数 20名 東大合格者 2名 合格率10.0%
県立浦和がやはり突出しており、合格率は25%で4人に1人程度。
栄東、開智、大宮、川越、西武文理が15~20%と5人~7人に1人程度
浦和一女と春日部は10人に1人程度の割合となっています。
来年も突然この割合が変化するとは考えにくいので11月の駿台東大実践模試の
受験者数から東大の合格者数の予測が立てられるのではないでしょうか。