2回目は、結果から導ける内容についてみていきたいと思います。
まずは、歩止まり率と合格者の平均偏差値及び進学者の平均偏差値です。
歩止まり率とは、合格者における実進学者数の割合です。
歩止まりは開智が栄東の3倍以上の値です。開智は開智の志望順位が高い人が受験していることがわかります。
進学者の平均偏差値は栄東が2~3ポイントほど高い結果になっています。また、合格者平均偏差値との差は開智と栄東ともに同じような数値が出ています。
続いて、偏差値帯別進学者数を見てみます。
これは、開智①・開智先端の合計、栄東A・栄東東大選抜の合計です。
開智は極端に優秀な生徒がごく少数いますが、それを除くと偏差値40後半の入学者が多いことがわかります。それに対して栄東は偏差値50台中盤の入学者が多く偏差値50未満は少数となっています。
このことから、開智は2極化、栄東は中堅どころを多く集めている状況でしょうか。できるだけ優秀な生徒を多く集めたいという目的からすると、2013年の入試では栄東の方が優秀な生徒を多く獲得することができたと見ることができます。
この結果が6年後にどう反映されるのか楽しみですね。
※注意事項
今回の内容はあくまでも四谷大塚の結果を元に導きだしたものにすぎず、他の塾の結果は考慮されていないものであることをご理解ください。